2020年1月3日にフジテレビで映画「マスカレードホテル」が地上波放送されます。
「マスカレードホテル」は、東野圭吾作のベストセラー小説「マスカレードホテル」が原作となっており、木村拓哉さんが刑事役として出演しているミステリー映画です。
この記事では、映画「マスカレードホテル」のネタバレあらすじと感想について、お伝えいたします。
マスカレードホテルのネタバレあらすじ
最悪のコンビ
山岸尚美(長澤まさみ)は、ホテルコルテシア東京のフロント係をしています。彼女は宿泊者からの明らかな悪質なクレームも速やかに対処する敏腕ホテルマンでした。
都内では最近、3人が殺害される連続殺人事件が発生しており、警察は犯人が現場に残している暗号から、次の現場の緯度・経度であると推測し次の殺人の起こる現場がホテルコルテシア東京であることを予測し、潜入捜査を始めます。
刑事の新田浩介(木村拓哉)は、英語が堪能であることからフロント係として捜査を行うこととなり、その指導係に山岸が就くことになります。
山岸はその強い責任感から、捜査の協力に当初反対していましたが、上司からの説得により仕方なく応じることにします。山岸は新田に対しホテルマンとしての振る舞いを求めますが、新田は捜査を優先するなど2人の相性は最悪でした。
2人が歩み寄るきっかけ
ある日ホテルに、片桐という目の不自由な高齢の女性が宿泊者としてやってきます。
新田はその女性の素振りを怪しく思い、彼女は本当は目が不自由ではないのではないかと考えます。一方山岸は、たとえ嘘をついていたとしてもホテルのルールから外れるわけではないと言い、女性に対し真摯な対応に務めます。
その女性は、新田の予想通りやはり目が不自由ではありませんでしたが、今回の宿泊の目的は視覚障害をもつ夫のための下見であったことが判明します。親切に対応してくれた山岸に対し、高齢の女性は大変感謝し帰宅していきました。
共に仕事をこなしていくうちに新田が持つ鋭い観察力と山岸の持つきめ細やかな対応をお互いが認め始め、次第に打ち解け信頼しあうようになります。
新田は事件について知りたがる山岸に、ホテルの関係者が犯人であることも考え、連続殺人事件の現場に残されている暗号について話します。犯人は宿泊者だけではなく従業員を狙う可能性もある、ということを告げ注意を呼びかけました。
山岸はホテルの関係者が犯人である可能性について怒りを露にしますが、それは山岸に居力してもらうための新田の策略でもありました。
ホテルではストーカーから狙われているという女性がチェックインします。
その女性の様子から、山岸は以前ストーカーに疑われる行為をする女性からの問い合わせを受けたことを思い出します。女性はとある男性の宿泊する部屋を山岸に尋ね、客のプライバシーに関することは応えられない山岸は、「その人物は宿泊していない」と嘘をつきます。
しかしその女性は男性からここに泊まることを聞いていると言い、今度は自分にも部屋を用意するよう山岸に申し出ますが、満室であると再び嘘をつきます。女性は諦め、ホテルから出ていきました。
しかしストーカーと言われていた男性は実は女性の夫で、女性は夫の浮気現場を突き止め、離婚届を差し出すために山岸に嘘をついていました。
その後新田の働きにより、これまでの連続殺人事件は闇サイトで募られたもので、全て関連性のない殺人事件であることが判明します。そして一連の殺人事件を計画した犯人は今回の事件を起こす人物であることを推理しました。
マスカレードホテルの黒幕(犯人)の正体は?
そしてホテルでは1組のカップルが挙式を控えていました。
新婦はストーカー被害にあっており、その日警察はホテル内の警備を一層強めていました。
新田は怪しい動きの女装した人物を発見します。すぐに確保すると、やはりその人物は新婦に対しストーカー行為をしていた男でした。
ストーカーは捕まりましたが、新田はこの騒ぎの裏に本当の事件が隠されていると気づきます。
その頃山岸は、視覚障害のある夫を持つ女性・片桐が再び宿泊に訪れたことで、指名をうけ宿泊する部屋へ案内していました。
しかし部屋に到着するなり、片桐の態度は一変します。
実は片桐という高齢の女性は偽の姿で、実際は長倉麻貴という以前山岸がホテルから追い出した女性でした。
当時妊娠していた彼女は、子供の父親である男性に認知させるため、ホテルで男性を突き止めようとしていました。
しかし、フロントで山岸によってそれを阻止されたのち、ホテルの外へ出た長倉は男性がホテルから出てくるまで長時間、冬の寒い中外で待っていました。それにより長倉はお腹の子を流産してしまいました。
それにより長倉は男性と山岸に対し深い恨みを持っていたため、今回連続殺人事件を装い山岸を殺害しようと企てたのでした。
長倉は所持していた注射器で山岸を殺害しようとしますが、間一髪のところで新田が部屋を訪ね、山岸の救出に成功します。そして長倉は逮捕されました。
後日落ち着きを取り戻したホテルコルテシア東京にて、刑事とホテルマンで食事会が開かれることになりました。しかし当初予定していたメンツから減り、新田と山岸のみで食事会は行われることに。バディではなくなった2人の間には、新しい関係の雰囲気が醸し出ていました。
マスカレードホテルの感想
当初連続殺人事件として捜査は進んでいましたが、事件が関連性のあるものではないと判明した際に、これらがどう結び付けられるのかとても興味深く思いながら、飽きることなく驚きの展開で終幕まで見終えました。
さすが原作が東野圭吾さんであるだけあり、終盤での伏線の回収が気持ちよく、とても見ごたえのある内容でした。
木村拓哉さんと長澤まさみさんのコンビも見もので、お互いにないものを補填し会って信頼関係を構築していく様子はこの映画の見どころの一つではないかと思います。
「マスカレードホテル」については、こちらも見てみてください。