百合という言葉をご存知でしょうか?
ガールズラブ、GLとも称され、女性同士の同性愛やそれをテーマにした作品の意味で使われます。
映画「思い出のマーニー」は、スタジオジブリ作品としては、巨匠の宮崎駿監督や高畑勲監督が関わらなかった初の作品ということもあり異色の作品となっていて、ジブリ作品でありながらジブリっぽくない魅力を放つ作品として有名です。
船に乗ってデートするし(適当)、情熱的に見つめ合うし、思い出のマーニーは百合として見てしまうねやばい pic.twitter.com/eKIoHTfHQr
— なつき (@ei_sany) July 2, 2014
その今までのジブリ作品とは違うと評される、異色の魅力の一つに百合というワードが出てきます。
そこで今回は、「思い出のマーニー」がなぜ百合と言われるのか?検証してみました。
思い出のマーニーが百合と言われる理由は?
Wヒロイン
ジブリ新作「思い出のマーニー」がジブリ初のWヒロインと聞いて今はWヒロインが流行りなのか pic.twitter.com/Ap8OgW8PFm
— @友丘🌸 (@tomo_catlove08) May 29, 2014
今までのジブリ作品では「天空の城ラピュタ」のパズーとシータ、「もののけ姫」のサンとアシタカ、「千と千尋の神隠し」の千尋とハク、というように男女ペアでの描かれ方が主流でしたが、本作ではジブリ初のWヒロインが登場する作品となっています。
心を閉ざし、人付き合いが苦手で、そんな自分自身に嫌悪感すら抱く少女杏奈
いつも明るく元気で無邪気、でもどこか寂しげな雰囲気を漂わせる不思議な少女マーニー
思春期で、繊細な心を持つ彼女たちが、お互いに惹かれ合い心の隙間を埋めていくというストーリーが百合と言われる理由の一つです。
キャッチコピー
※駅で「思い出のマーニー」のこのポスターを見つけ、百合厨の友人と2人で「ォィォィwwwww」「ォィォィォィォィォィォィwwwwwwwwwwwwwwwwwww」と小声で小突き合うだけの作業 pic.twitter.com/txcqkt3KQe
— 百合してます♡ (@hime_yuri_) November 14, 2016
本作のポスターにキャッチコピーとして使われていたワードにも百合と言われる理由はありました。
「あなたのことが大すき。」
「あの入江で、わたしはあなたを待っている。永久に。」
確かに百合を連想させるキャッチコピーですよね。
また、没になったキャッチコピーの情報も百合の連想を後押しさせる結果となっています。
「ふたりだけの禁じられた遊び」
「ふたりだけのイケナイこと」
というキャッチコピーが没になったとスタジオジブリ代表取締役・鈴木敏夫氏は語っています。
没になった案は、より百合の色が濃くなっている印象を受けますよね。
ただ、このキャッチコピーの「あなたのこと大すき。」の意味は、鑑賞前と鑑賞後では違った意味合いになることがわかりますので、そのあたりのミスリードを誘うニュアンスも含まれています。
スキンシップ
楽しみ!絶対泣くよね#思い出のマーニー pic.twitter.com/dDJJ1qQZlT
— こはまる (@_sentotihiro_) April 2, 2020
この作品はスキンシップが多いことでも話題になっていて、それが百合と言われる理由でもあります。
ダンスシーン #思い出のマーニー #ジブリ pic.twitter.com/SSSaPCJpDq
— スタ子・ステイサム (@actionb9daisuki) July 14, 2017
性格や容姿も対照的な二人の美少女が、お互いの愛情を直接的に伝え合う様子を、言葉だけでなく、このような仕草や動きでも表現されているシーンが多いことも、この作品の特徴です。
Souvenirs de Marnie (思い出のマーニー) – 2015 pic.twitter.com/232fyJyyaF
— Zaki GHIBLI (@zacchari_ab) November 28, 2019
愛を描いたラブストーリーと言われる本作、劇中を通してミステリアスな雰囲気で物語が進む点も特徴です。
この二人が抱く愛の正体とは一体なんなのか?
その真相が明らかになる結末に向けての伏線の煽りも、こうした百合と言われる理由になっています。
嫉妬
レズの嫉妬 #kinro #思い出のマーニー #ntv pic.twitter.com/MZJEPJ2nBF
— 2chooo@実況垢 (@x1zacocloth) July 14, 2017
マーニーの屋敷でパーティーに参加した日、杏奈はマーニーが楽しそうに踊っていた相手、彼女の幼なじみの和彦に嫉妬している場面があります。
感情を表に出すことが苦手で心を閉ざしていた杏奈に、変化が見え始めているシーンではありますが、こうした感情表現も百合と言われる理由です。
本作は主要登場人物のほとんどが女性キャラクターで、男性キャラクターは脇役がほとんどなため、わずかな男性キャラクターの介入で、このような嫉妬する場面が描かれているのも百合の印象を強くしました。
愛情表現
杏奈とマーニーが森でとっていた鮮やかな黄色のキノコ。タモギタケといって、日本では北海道や東北によく見られます😯 #思い出のマーニー #ジブリ pic.twitter.com/sRh0czJpZW
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) July 14, 2017
久しぶりに二人が再会した日、杏奈が「会いたかった」とマーニーを抱き締めるシーンがあります。
人物画を描くことに抵抗があり、それを見られることすら恥ずかしがっていた杏奈が、マーニーの絵を描いてそれを本人に見られてしまっているシーンです。
そんな杏奈の積極的になっている変化にも目がいきますが、その後二人でキノコを採集しにいくシーンでも印象的な場面があります。
ここでは、お互いの心の闇の部分をさらけ出し、励まし合うのですが、そこでマーニーは涙を流す杏奈に、「私はあなたを愛しているわ」「今まで会ったどんな女の子よりも、私はあなたが好き」と口にするのです。
そして、マーニーの複雑な境遇を聞いたあとの杏奈は、「私もマーニーのことが一番好きだよ。今まで会った誰よりも。」と立場が入れ替わり励ますのです。
お互いに友情以上の感情があることがしっかりと表現されているシーンで、この点も百合と言われる理由になっています。
こうした愛情表現のおかげで、心を閉ざしていた杏奈が心を開いていき、杏奈と養母・頼子との間にあった壁がなくなっていくことになります。
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まとめ
「思い出のマーニー」が百合映画と言われる理由には、ヒロインの二人がお互いに強く深い感情を持ち、それを確かめ合って心の隙間を埋めていくストーリーが主な理由になります。
そんな愛をテーマに描かれた本作、杏奈とマーニーの間には友情以上の感情が芽生え、お互いに一番大好きと言い合うほどの仲ですが、結末でその愛の正体が明らかとなります。
マーニーの正体と共に、二人の愛情の正体の真実全てが明らかとなる映画ラストで、あなたは本作が百合映画ではなかったという事実に驚愕することになります。
映画を是非最後まで見てください。
驚きと共に感動の波が押し寄せてくるはずです。
いかがでしたでしょうか?
今回は、映画「思い出のマーニー」が百合と言われる理由について検証してみました。
ここまで読んで下さりありがとうございました。