映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が2019年8月30日に上映開始となります。
1969年にハリウッド女優シャロン・テートがカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーに殺害された事件を背景に、ハリウッド映画界を描いた作品です。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は実話なのかと、ネタバレあらすじと感想について、お伝えいたします。
ワンスアポンアタイムインハリウッドは実話?
この作品は、ある事件をモデルにしていると言われています。
それは、「シャロン・テート殺人事件」です。
1969年8月9日、痛ましい殺人事件が起きました。当時26歳で妊娠8ヶ月だった女優シャロン・テートとお腹の中にいた赤ちゃん、またその友人など、合わせて5人が惨殺されたのです。
犯人は、カルト集団チャールズ・マンソンの構成員である男女4人でした。
チャールズ・マンソンのファミリーは、チャールズが家出した少女を集めて集団生活を始めたことによって生まれます。チャールズは幻覚剤を用いて洗脳し、信者を増やしました。
ではなぜ、シャロンが犠牲者になってしまったのでしょうか?
実はマンソン一味が本当に殺したかった相手は、シャロンではなく、彼女の前にその家に住んでいた音楽プロデューサーであったと言われています。
犯行は、シャロンには一切非のない身勝手なものでありました。
マンソンの構成員による殺人事件は、現場の残虐性や動機の不可解さ、そして被害者が若手の美人女優で、その夫が新進気鋭の映画作家ロマン・ポランスキーであったことなどから、世界中で大きな話題となり、また人々に衝撃を与えました。
本作は、この事件をオマージュにして描いています。残虐な殺人事件がどのように形を変えて映画内で表現されるのか、楽しみですね。
映画を見るには、この事件を知っていないと楽しめないと思うので、見る前にこの事件を調べたほうがよさそうです。
また、リックとクリフという2人のメインキャラクターが登場しますが、こちらは実在する人物ではなく、架空の人物です。
しかしシャロン・テートは、映画の中でも、そのままの名前で女優として登場しているので、実在していた人物と架空の人物を混ぜて作られているような感じです。
物語全てが実話ということではないですが、一部のキャラクターは実在する人物で、また物語の設定も本当にあった出来事をモデルにしているということになります。
>ワンスアポンアタイムインハリウッドのネタバレあらすじ
物語の舞台は1969年、夏のハリウッドです。
西部劇ドラマの大人気俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、その親友であり、スタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、長年二人三脚で活躍してきました。しかしその人気に陰りが見え始めます。
リックはLAの富裕層が住む地域に住んでいました。そしてその隣に、人気女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)と、その夫で有名映画監督のロマン・ポランスキーが住み始めます。
シャロンは時々セレブを集めたパーティーを自宅で開いていました。そしてリックは、夫婦が引っ越してきたことをいいことに、友人になって彼らの口利きで仕事を得られないかと考えます。
一方クリフは、街でヒッピーの少女がヒッチハイクをしているところを見かけます。クリフは彼女を家まで送ってあげることにしました。
彼女の行き先は、過去にリックと「バウンティロー」という映画を撮影した場所で、そこでは多くのヒッピーたちがたむろしていました。
その中のヒッピーの一人が、嫌がらせでクリフの車をパンクさせます。クリフは激怒し、その男を殴り倒し、タイヤを変えさせました。クリフはその場に不穏な空気を感じ、早々に立ち去ります。
その後リックは「ランサー」TVシリーズで、悪役ではあるのものの、準主役の座を手に入れます。しかし、アルコール依存症の彼は、思うようにセリフを覚えられません。
そんな時、共演者の女の子が彼にかけた言葉により、リックは自信をつけ、素晴らしい演技をするようになります。
自信のついたリックは、その後新しいTVドラマや、映画の出演が立て続けに決まります。リックは撮影のため、イタリアに飛び立ちました。
そうして半年後、複数の映画撮影を終え、ある程度の収入を得たリックは、クリフと共にアメリカへ帰国します。
その後リックは、イタリア人女性のスカーレットと結婚をします。一緒に暮らしていたリックとクリフでしたが、リックは新婚生活のため二人の家を売却するつもりでいました。また、今後はクリフを雇い続けられないと彼に打ち明けます。
クリフはこれを受け入れ、9年間続いた二人三脚の生活に終わりを迎えようとしていました。
二人は一緒にお酒を酌み交わし、家に帰ります。クリフは、タバコを吸いながら犬の散歩に出かけました。
ワンスアポンアタイムインハリウッドのラスト結末
するとそこにカルト教団4人の女の子が来ました。うるさいエンジン音をさせた車に耐えきれず、リックは「どっかへ行け」と叫びます。
車は一回去りましたが、4人のうちの3人がその場に戻ってきます。そして3人はリックとクリフの家に忍び込みました。
クリフは彼女たちが、ヒッピーのいた異様な場所の3人だったことに気が付きます。
そしてクリフは武装している彼女たちを見つけ、そのうち2人を殺してしまいます。
もう1人は銃を持っていました。そして彼女が庭に逃げ出したところを、今度はリックが見つけます。
彼は映画の小道具として持っていた火炎放射器で、彼女を燃やしてしまいました。
この一件でクリフも怪我を負い、病院へ連れられます。
そこへシャロンが騒ぎに聞き駆けつけてきます。その後、彼女は自分のパーティへ彼らを招待するのでした。
この一件は誰にも知られずに幕を閉じます。
そして残虐な殺人事件「シャロン・テート」事件は、誰も知らないまま、未遂で終わるのでした。
ラストシーンのネタバレや結末については、こちらを見てみてください。
ワンスアポンアタイムインハリウッドのラストシーンのネタバレ結末と感想
ワンスアポンアタイムインハリウッドの感想
「ワンスアポンアタイム」とは、おとぎ話の「むかしむかし」というニュアンスで使われる英語です。
 
嘘か本当か分からない、昔話のようなこのストーリーがうまくタイトルで表現されていますね。
痛ましいシャロン・テート事件を、クエンティン・タランティーノ風のハッピーエンドに生まれ変わらせており、見終わった後味も良さそうです。
ただこの作品に関しては、シャロン・テート事件については知っておいた方がいいものの、結末は知らずに見た方が楽しめそうな気がします…。
最後の13分、圧巻のラストです。
早く観たいですね。公開が楽しみです!!