2020年1月3日の夜11時35分から「半沢直樹2 エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード」が放送されました。
銀行内で行われていた数々の不正を幾度となく暴き、痛快な逆転劇を見せた半沢直樹。しかし、前作の最終回では、頭取からまさかの子会社への出向を命じられてしまいました。
「半沢直樹2 エピソードゼロ」は、半沢がその子会社 「東京セントラル証券」 に赴任した後に起きたある事件のストーリーとなります。
この記事では、「半沢直樹2 エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード」のネタバレあらすじと感想について、お伝えいたします。
半沢直樹エピソードゼロのネタバレあらすじ
300億
半沢直樹が出向した「東京セントラル証券」の情報システム部の浜村瞳は、研修中の社員である。
この度、東京セントラル証券では、新しい証券トレーディングシステム導入のため、大手IT企業を募ってコンペを行うことになった。
浜村は、検索サイト「スパイラル」のレディーKという占いコーナーにハマっていた。
そのスパイラルで、レディーKを担当していたのが、新人プログラマーの高坂圭である。
高坂は、社内で起こったシステムのトラブルを一人で対処した実力を買われ、東京セントラル証券の新トレーディングシステム開発のプロジェクトチームリーダーに抜擢される。
一方、浜村も新人ながら、この新システム導入のチームに加わることになる。
そのコンペ説明会が東京セントラルで開かれる。高坂と浜村は、ここで初めて対面するが、占いを信じないという高坂に浜村は閉口してしまう。
東京セントラルでプロジェクトのミーティングが行われた。
そのなかで、海外での実績がある「ワールドビッグデータ」と、日本向けのシステムに特化した「スパイラル」との合同プロジェクトで案件を進めるという方向性が決定する。
再度、高坂はワールドビッグデータと顔合わせのため、東京セントラルに来社する。
そのとき、偶然不正アクセスが東京セントラル内に行われていることを察知し、このサイバー攻撃を未然に防ぐ。
大事には至らなかったが、この攻撃の標的が部長である半沢直樹のIDとパスワードであることがわかり、被害総額は300億円にものぼるものであった。
フィッシング詐欺
システム開発に一人没頭する高坂のもとに、旧友の黒木亮介が訪れる。
実は、高坂に過去逮捕歴があり、ホームページ作成のバイトと称して関わってしまったフィッシング詐欺事件の首謀者が黒木であった。
不起訴になったため、高坂は逮捕歴だけが残ったが、それを悲観して大学を中退し、職場を転々としているのだった。
黒木は、これをネタにゆすり目的で来ていた。そこに、たまたま浜村が居合わせ、先輩の若本の助けもあって、高坂はなんとか黒木を追い返す。
ところが、高坂は何者かによって、この過去の詐欺事件に関与してしまったことをリークされてしまう。
そんなとき、浜村に半沢の理不尽なことから逃げない姿勢についての話を聞き、励まされ、なんとか踏みとどまっていた。
そんなとき、高坂のチームで開発中のプログラムの中で、セキュリティを脅かすトロイの木馬が発動してしまう。感染経路は、不明ながらもやはりこれも、高坂の活躍で乗り切ってみせる。
遠隔操作
そして、なんとか最終テスト無事終えて、あとはシステムの稼働日を待つのみとなった、ある日のこと。
浜村の社内規定を違反する行為が、発覚してしまう。浜村自身は、全く身に覚えはないが、誰も聞く耳を持たず、自宅謹慎処分を受けてしまった。
浜村不在のなか、システムの移行が東京セントラル証券で実行される。
一時的には問題ないかと思われたが、ここで外部からのハッキングを受け、モニター上に顧客の口座から預金が次々に引き出されていく。
だが、こうなることを高坂は、わかっていた。こうなることを予測し、犯人にワナをしかけていたのだ。
実は、システム移行後に映し出された画面上の情報は、高坂が作ったトロイの木馬が発動したことにより、映し出されている。
高坂が作ったトロイの木馬は、稼働直前に社内にやってきた浜村が自身のデスクにあるPCに取り付けたUSBに仕込まれており、それは事前に高坂から渡されていた。
これにより、浜村に濡れ衣を着せ、無理やり謹慎処分として、浜村のPCから稼働に合わせて、遠隔操作をした人物の特定できる。
そして、その証拠となるスマホの画面が、高坂によってモニターされて映し出された。その犯人とは、浜村の直属の上司である城崎だった。
城崎は、ワールドビッグデータの来栖と黒木と共謀し、金を盗み出そうとしたのだった。
高坂の活躍により、城崎をはじめ他2名も捕まったものの、今回の事件により、東京セントラル証券の新システムの導入は延期になってしまったのだった。
半沢直樹エピソードゼロの感想
待望の「半沢直樹」の続編が4月期からスタートするのに合わせて、放送された今回の「エピソードゼロ」である。
正直、半沢自身の出演は、最後の数分だけであったが、それも続編の展開を予想させるものがあり、これはこれで良かったと思う。
エピソード自体は、銀行や証券会社関連の話題と、今や切っても切れないIT関連のものであった。
いわゆる、インターネットのセキュリティ問題である。実際のところ、昨今のニュースにも時折、個人情報の流出などといったことは、日常茶飯事になってきている。
その点では、本編で半沢が「時代は変わった」と言っていることと一致していて面白いと思った。
どうしても、この「エピソードゼロ」よりは、最後数分のなかにある、言葉から読み取れる半沢直樹の今後の挙動について、触れたくなる。
簡潔にいうと、銀行には戻らずに、証券会社の社員として、銀行に戦いを挑むということらしいが、具体的に可能なのだろうか。
現代版の下剋上である。これは、前作を上回るスリル満点の展開が大いに期待されるものになりそうだ。