投稿・閲覧サイトであるSNS「pixiv」で人気となった漫画「ヲタクに恋は難しい」を原作とする実写映画が、2月7日に公開となりました。
「ヲタクに恋は難しい」は、隠れ腐女子と重度のゲームオタクの男性というオタク同士の不器用な恋愛模様を、笑いを交えて描かれたストーリー
そこで、今回はその話題の映画「ヲタクに恋は難しい」についてご紹介したいと思います。
ヲタクに恋は難しい(実写映画)のネタバレあらすじ
26歳OL・桃瀬成海(高畑充希)は、漫画・アニメ・声優・BLをこよなく愛する隠れ腐女子。
成海は、転職したばかりの会社の社内廊下で、幼馴染の二藤宏嵩(山﨑賢人)と偶然再会します。
宏嵩はイケメンで仕事もできる男ですが、実は廃人クラスの生粋のゲームヲタクです。
成海は周囲の人間にヲタクであることをひた隠しにしており、本性をさらけ出せる相手がヲタク友達の宏嵩だけでした。
ヲタクであることがバレたせいで、彼氏と破局したトラウマがあり、それで転職してきた経緯があったのです。
その日の夜、居酒屋でゲームをする二人
成海は、ヲタクであることが元彼にバレて別れることになったと嘆いて、今度こそ一生ヲタクを隠し通すと誓います。
そんな成海に、ヲタクであることを隠していない宏嵩は、自分なら分かってあげられるし、イベントに付き合うことも可能だと、交際を申し込みました。
そして、成海はその申し出を採用し、二人は付き合うことになります。
しかし、ヲタクだとバレたくない成海は、社内で宏嵩と会っても普段通りにいきません。
宏嵩は、二人きりでも成海がヲタク用語を喋らないように自分を抑制できるようになるため、ヲタク用語を使ったら罰金1000円という縛りルールでデートをすることを提案。
成海は油断するとヲタ属性が表に出てしまいますが、なんとか乗り切りました。
デートの後、抑えていたヲタ話が溢れ出るようにイキイキと話す成海は、本当に楽しそうにしていました。
そんな成海を見た宏嵩は、ヲタクを抑制させようとするのは間違っているんじゃないかと思い悩み、初めてのバーに行きました。
そこには会社の先輩である小柳花子(菜々緒)がいて、相談するとそれは間違いだと説教を受けます。
コミケ開催が間近なある日、成海はコミケに出品するBL同人誌を寝る間を惜しんで描くも、思うように進まず、フラフラになっていてゾンビのようでした。
宏嵩がその同人誌を描くことを手伝い、無事完成させてコミケ当日を迎えます。
そして、宏嵩はコミケにも同行。
投稿サイトのSNSでもそれなりに人気もあるこの同人誌はハイペースで売れていきます。
販売を手伝ったイケメンメガネ男子の宏嵩も人気で行列ができていました。
数日後、宏嵩は成海を自分の家へと誘います。
下着の色を気にするなど、早合点してしまう成海でしたが、一緒にゲームをしようという誘いでした。
宏嵩は、楽しそうにゲームをする成海に突然キスをします。
あまりにも突然の出来事で、受け入れられなかった成海は帰りますが、宏嵩は追いかけてきませんでした。
成海は、新たにハワイの仕事で雑用を任されることになります。
そのプロジェクトリーダーである樺倉太郎(斎藤工)は大変厳しい人で、成海は宏嵩に相談したかったのですが、宏嵩は忙しいという理由からなかなか会えませんでした。
プロジェクトの打ち合わせの後、樺倉は成り行きで成海を飲みに誘い、次第に距離が縮まったことで、自分の彼女の愚痴をこぼします。
成海はプロジェクトでやらかすこともありましたが、なんとか仕事をこなしていきました。
樺倉は厳しい人でしたが、頼れる先輩でした。
その頃、宏嵩もバーで先輩の小柳の愚痴を聞かされるようになっていました。
宏嵩と連絡がなかなかとれない成海は、上司の石山邦雄(佐藤二朗)に彼のことを聞いてみると、有給を取って休んでいることを聞かされます。
そんなある日、成海は宏嵩からライブハウスに誘われます。
成海が向かうと、目の前で行われていたのは、アイドル声優歌手の内田真礼のライブで、そこには同僚のアイドル声優オタクの坂本真司(賀来賢人)と一緒に、ヲタ芸をしている宏嵩がいました。
驚きのあまり声が出ない成海。
それから宏嵩の部屋に行くと、そこは成海が好きなアニメグッズでいっぱいです。
宏嵩は、別世界のヲタクである成海の趣味を自分も一生懸命共有しようとしていました。
しかし、自分もヲタクでありながら、ヲタク男子が嫌いだという成海は、そんな宏嵩に引いてしまいます。
宏嵩は、またライブに行きますが、気持ちが乗らず途中で帰ります。
再びいつものバーに行った宏嵩は、小柳から彼女の趣味ごと愛しなさいと言われ家に拉致られました。
同じ頃、成海もまた樺倉と飲んでいると、愚痴に付き合ってくれたお礼に悩みを聞いてやると家に誘われます。
成海が樺倉の家に着くと、驚愕の光景がそこにありました。
そこにはコスプレをしている小柳とやらされている宏嵩がいたのです。
成海と宏嵩がそれぞれ相談していた先輩たち、樺倉と小柳は実は付き合っていたのでした。
それから本音をぶつけ合いながら、喧嘩を始める樺倉と小柳。
先輩二人の元から飛び出した成海と宏嵩。
先輩たちのやり取りをみて、何かを感じ取った二人。
帰り際、宏嵩は、お互いの気持ちを知り、認め合う大切さに気付きます。
好きなものに夢中な成海が大好きだと伝えました。
抱きしめあう二人なのでした。
ロケ地については、こちらを見てみてください。
ヲタクに恋は難しい(実写映画)の感想
ヲタク二人の恋愛ストーリー
ヲタクの日常を舞台に描かれた本作。
主人公のヲタクの二人が、相手を認め尊重し、自分を相手に無理に合わせないようにすることで、恋愛を成就させていく様は、ヲタクであってもそうでない人にも通じるように描かれたラブストーリーでした。
カップルで楽しめる内容になっていると思います。
福田雄一監督作品らしいコメディ
テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」、「今日から俺は!!」
映画「銀魂」シリーズなど、数々のコメディ作品を手掛けている福田雄一監督。
本作の出演者も、過去作品でお馴染みの俳優陣(ムロツヨシさん、佐藤二朗さん、賀来賢人さんなど)がキャスティングされ、この監督の特色が良く出ている一作になっています。
監督の特色が出過ぎて原作ファンから批判的な意見も一部出ているそうですが、人気アニメや漫画の実写映画化にはそういった批判はつきものです。
一つの映画の作品として観れば、楽しめるミュージカルコメディ映画になっていると思います。
本作の特徴はミュージカル
本作と原作の一番の違いは映画の大部分を占めるミュージカルでしょう。
「新世紀エヴァンゲリオン」などでお馴染みの、音楽家・鷺巣詩郎氏の作曲・編曲した楽曲に、ヲタクの気持ちを代弁する歌詞を乗せたオリジナルナンバー「いっさいがっさい SAVE THE WORLD」他、バラエティに富んだ様々なジャンルの曲で踊るシーンは、ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」を彷彿とさせる、ロマンティックな世界観で描かれています。
出演者さんそれぞれの歌やダンスシーンがあり、俳優陣のファンの方々も楽しめる作品になっていますね。
今回は映画「ヲタクに恋は難しい」についてご紹介しました。参考にしていただければうれしいです!