日本版映画「最高の人生の見つけ方」は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演したロブ・ライナー監督による同名映画を原案に、吉永小百合さんと天海祐希さんが共演したハートフルドラマ。
2019年10月11日から全国の劇場で公開されました。
この記事では、「最高の人生の見つけ方」のラスト結末とあらすじ、感想について、お伝えいたします。
最高の人生の見つけ方(日本版)のあらすじ
生涯を専業主婦として家庭に捧げてきた真面目な主婦・幸枝(吉永小百合)と、
会社に人生を捧げてきた大富豪の女社長・マ子(天海祐希)。
そんな対照的で出会うはずのない二人が、とある病院の、幸枝は一番安い大部屋に、
マ子は一番豪華な個室に入院していたのですが、
ある出来事から偶然二人部屋の同室になります。
やり手の秘書の高田(ムロツヨシ)を引き連れ、
年下の夫で副社長の輝男(賀来賢人)が見舞いに現れ、
どうみても幸せそうなセレブそのもののマ子でしたが、
幸枝は、輝夫が病院の前で若い女と密会しているのを偶然見てしまいます。
一方の幸枝は、家族の中で一番頼りになる長女の美春(満島ひかり)に、
自分に「もしものとき」がきたら、
頼りない夫の孝道(前川清)と、ひきこもりの長男の一慶(駒木根隆介)のことを、
任せようとして拒まれます。
全く違う人生を歩んできた二人でしたが、
お互いに同じように余命宣告を受けていたことを知ることになります。
その後、一時退院した二人でしたが、マ子に幸枝から電話がかかってきます。
残りの人生に、やりたい事が全くないことに気がついた幸枝が、
同じ病院で知り合った12歳の女の子が落とした、
人生を精一杯楽しもうという夢がたくさんつまった「死ぬまでにやりたいことリスト」を、
やってみようと思います。
という内容の電話でした。
最初は呆れていたマ子でしたが、
「自分のためです」という幸枝の楽しげな声に心を動かされ、
いつのまにか、「それ、私も乗るわ」と宣言していたのでした。
「スカイダイビングをする」「ももクロのライブに行く」「好きな人に告白する」など、
今までの二人の人生では思いつきもしないことを、
出会った大勢の人たちを巻き込んで、次々とやり遂げていく二人。
時にはケンカもして、涙が出るほど大笑いもして、とうとうリストは残りわずかになります。
しかし、この時の二人には思いもよらない、彼女たちのことを祝福するような、
「ある奇跡が」待っているのです。
ラスト結末
色々な事へチャレンジし続けた二人には、心から願っていることがありました。
そこで、幸枝とマ子の周りの人たちは、どうにかして二人の願いを叶えてあげようとして、
サプライズを計画するのです。
マ子には絶縁していた父親がいました。
その父親と会う機会を勝手に作ってもらうわけですが、そのことで激怒します。
さらにマ子の父親はもう認知症で記憶が曖昧になっていて、
娘のこともよくわかっていなかったのです。
しかし、自分のことをわかってないことに気づいたマ子でしたが、
子供の頃できなかった鉄棒の逆上がりに挑戦しようとします。
昔できなかった逆上がりを見事成功させて驚いていると、父親がマ子の頭を撫でてきたのでした。
子供の頃から認めてもらえないことで二人の間にあった溝が、埋まっていく瞬間です。
父親に初めて褒めて貰えたことで号泣してしまうマ子でした。
一方、専業主婦としてずっと家庭を守ってきた幸枝は、結婚式を挙げたことがありませんでした。
幸枝自身諦めていましたが、家族やマ子の協力でサプライズ結婚式が行われたのです。
頼りない夫がこれからは変わる決意を見せ、
生まれ変わっても結婚してほしいとプロポーズをします。
幸枝の家族は、自分たちが甘えすぎていた事にやっと気づいたと、深く感謝します。
最高の人生の見つけ方(日本版)のラスト結末
旅の終点
家族の絆が今までよりも深まったことで、幸枝はこの際だからと、
家族みんな好きと改めて告白します。
これまで口にできなかったことを言葉にして伝えたのです。
一方、マ子は自分が亡くなる前に、夫で副社長の輝男に離婚届を突き付けます。
許せないウソがあると、離婚と同時に解雇と訴訟の話も告げたのでした。
しばらくたち、マ子が亡くなったあと、
幸枝はマ子の会社を訪れ、秘書の高田から遺産200億円をマ子が幸枝に託した話を聞かされます。
亡くなる直前のマ子には筆をとる力もなかったため、高田が遺言書を代筆していました。
そこには、マ子から幸枝へ感謝の気持ちが溢れていたのです。
再び入院した幸枝。
するとそこに「死ぬまでにやりたいことリスト」を持っていたあのときの少女がいました。
元気に再会できたことに驚きと喜びが入り混じる幸枝。
代わりにやってきたリストの話を少女に伝えて、リストを少女に返そうとしますが、
少女は「私は死なないから」と笑顔で受け取りませんでした。
3年後
200億の遺産を投じて打ち上げられるロケット。
ロケットにはMACO&SACHIの文字が刻まれています。
支えられた周りの人たちに見守られながら二人は最後のリスト、
宇宙旅行をするを達成するのでした。
最高の人生の見つけ方(日本版)の感想
本作品は、名作だったオリジナルである洋画版のリメイク作品です。
話の本筋は概ね一緒なんですが、
舞台が日本であることや主役二人を男性から女性に変えたことで、
映画のメッセージ性にも変化が出ている作品でした。
自分の人生について改めて考えさせられます。
映画のような終活はなかなかできないかもしれませんが、
伝えなきゃいけないことは言葉にしなければいけないっという幸枝やその周りの人たちの変化、
二人の奇跡的な出会いを通して、自分と向き合って心に従って生きることの大切さを学べます。