楽しい楽しいコメディ映画の傑作『ナイトミュージアム』が、先週に引き続き『金曜ロードショー』で放送されます。前回の続編である『ナイトミュージアム2』はどのようなお話なのでしょう?
今回は、ナイトミュージアム2のあらすじを結末までネタバレ全開でお送りします。
ナイトミュージアム2のあらすじ
ラリーは自然史博物館の警備員を辞め、『デイリー発明社』という会社を興していました。
彼の発明品『暗闇で光るライト』はあのウォルマート社(アメリカの有名な大企業)からもオファーが来るほどの大ヒット。多忙な日々を過ごします。
ある日、久しぶりに自然史博物館を訪れると、改装のために休館されていました。
館長によると「古い展示品は撤去して、最新のホログラムを導入する」ということでした。
倉庫行きの展示品は、ワシントンD.Cのスミソニアン博物館行きが決まっていました。
閉館した博物館で、ラリーは久しぶりに展示品のみんなと再会します。
人気のあるテディ(ルーズベルト大統領の蝋人形)とレクシー(ティラノサウルスの骨格標本)と、アクメンラーと石版は自然史博物館に残るのですが、他のメンバーはスミソニアンの倉庫送りであることが直接語られます。
※前作を観ていない人に補足:アクメンラーの石版が、展示品達に生命を与える動力源となっています。
そのため、倉庫行きの展示品達にとって楽しく過ごせるのは今夜が最後だったのです。
今度の舞台はスミソニアン!
翌日。ラリーに1本の電話がかかってきます。
相手は、何と倉庫送りになったはずのジェデダイア(ミニチュアのカウボーイ)でした。
本来なら博物館に残るはずだった石版を、デクスター(猿の剥製)がこっそり持ち出していたのです!
そのためスミソニアン博物館の展示品が動き出してしまい、大騒動となっていると告げられます。
さらに、アクメンラーの兄であるカームンラーが何か悪巧みをしようとしているそうですが、肝心なところで電話が切れてしまいます。
息子のニッキーにインターネットと電話によるバックアップを頼み、ラリーは大急ぎでスミソニアンに向かうのでした……
今作の悪役・カームンラー
警備員からIDカードをこっそり盗み、制服も更衣室でくすねたラリーは、自然史博物館の展示品が保管されているエリアへ到着します。石版もそこにあったのですが、箱が開かずうまく取り出せません。
ラリーは石版を取り出すことに成功したのですが、間が悪く日没になってしまいます。展示品達が、動き出してしまいます。
いつの間にかラリーの背後にカームンラーが立っていました。彼は「王位の座を奪われた」とアクメンラーを逆恨みしており、石版を要求してきます。
ラリーは機転を利かせたハッタリで石版を取り返すことに成功。その際、カスター将軍(南北戦争で活躍した将軍)が加勢してくれました。
ラリーを逃がすことには成功したのですが、カスター将軍はヘマしてしまい、自然史博物館のメンバーと同じ場所に閉じこめられてしまいました。
女性飛行士アメリアとの出会い
成り行きから、ラリーは女性飛行士アメリア・イアハート(の蝋人形)と行動を共にすることになります。
その頃、カームンラーはイワン雷帝、ナポレオン、アル・カポネを手下にして、ラリーを追跡します。
逃げ回るラリーとアメリアですが、ナポレオンに見つかってしまい連行されてしまいます。
同じタイミングで脱走を図っていたオクタヴィウスとジェデダイアでしたが、脱走に成功したのはオクタヴィウスだけで、ジェドはカームンラーに連行されてしまいます。
カームンラーの目的は、石版を使って地獄の門を開くことでした。石版を取り返したカームンラーは、さっそくパスワードを入力しするのですが、番号を変えられていたために開きません。
カームンラーはジェドを砂時計に閉じこめ、「1時間以内にパスを解明しないとジェドを殺す」とラリーを脅し、石版を持たせて解放します。
アインシュタインを探せ!
スミソニアンには『胸像のテディ』がいました。しかし、こちらのテディは全身像のテディに嫉妬していて話になりません。
『ミケランジェロの考える人』なら? と考えたラリーでしたが、実はただ「考えているだけの男」で、役に立ちませんでした。
しかし、その際のアメリアのツッコミがきっかけで、アインシュタインの存在を思い出し『航空・宇宙館』へ移動します。これを逃亡と勘違いしたカームンラーは、ラリー達に追っ手を差し向けます。
その道中、アメリアに仕事のことを聞かれるのですが、「楽しくなさそう」とを指摘され、ラリーはいまの仕事に疑問を抱き始めます。
また、この際に巨大なリンカーン大統領の石像と知り合います。
パスワード解明
航空宇宙館には、オマキザルのエイブル(の剥製)や打ち上げ間近のロケットなど、いろいろな展示品がありました。
アインシュタイン(の首振り人形)に会えたラリーは協力を仰ぐのですが、驚くことに瞬時に謎を解明してしまいます。
「ピラミッドの中央は円周率。だから答えは3.14159265」というのがパスワードでした。
アメリアは展示されていた飛行機を動かし、一気にカームンラーの元へ向かいます。
いよいよ、クライマックスです!
展示品達の大乱闘
パスワードが解明されジェドは解放されましたが、地獄の門も開いてしまいました。鳥頭の怪物が次々と扉から現れます。
ところが、この窮地を救ったのはオクタヴィウスでした。リスに乗って駆けつけたのですが、なんとリンカーン大統領を連れてきたのです。巨大な彼の攻撃にあっさり返り討ちにされた鳥頭は怯え、門は閉ざされてしまいます。
激昂したカームンラーと手下がラリー達を殺そうとするのですが、脱走に成功した自然史博物館のメンバーやスミソニアンの展示品達が争いに加わり、大乱闘が始まります。そのドサクサに紛れてラリーは石版を再起動させ、カームンラーを門に落として消滅させました。こうして、長い夜の戦いが終わりました。
アメリアとの別れ
アメリアの操縦する飛行機によって、展示品とラリーは自然史博物館前に送られました。アメリアはラリーにキスをしますが、展示品は朝日を浴びるろ消滅してしまう事実を受け入れ、アメリアはスミソニアンへ帰って行きました。
そしてラリーは、ある決心をします。
再び博物館で働くラリー
あれから2ヶ月。ラリーは会社を辞め、警備員に復帰していました。
ラリーは会社を売却し、その利益を匿名で自然史博物館に寄付したのです。寄付の条件は「展示品の現状維持と、来館時間の延長」でした。
夜になると動き出す展示品がガイドを行うギミック(最新のテクノロジーと誤魔化している)が、来客者に大好評で、大盛況!
ラリーは来客者の中にアメリアに似た女性を見つけ、嬉しそうにガイドを引き受けるのでした……
以上がナイトミュージアム2のあらすじです。
アメリカ最大規模の博物館スミソニアンならではの、個性豊かでド派手な展示品達のやりとりが非常におもしろいですね。
また、お遊びとしてセサミストリートのキャラクターや、ダースベイダーなども登場するので、笑いどころが盛りだくさんです!
残念ながら続編の『ナイトミュージアム:エジプト王の秘密』は今回放映されませんが、DVDや動画配信は行われていますので、ぜひご覧になってみてはいかがでしようか?
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