2020年12月31日をもって活動休止する嵐。
彼らは今何を思っているのか?活動休止までの1年間、Netflixでは嵐のドキュメンタリー番組をなんと毎月配信!
Netflixの嵐のドキュメンタリー番組「voyage」では何が語られるのか、その内容をまとめました。
嵐「ARASHI’s Diary -Voyage-」1話のネタバレあらすじと感想
番組は1話20分ほどのコンテンツ。
- 天皇陛下即位をお祝いする国民祭典に出席した時の様子。
- 同日深夜からはアジア4都市へ移動。
- (飛行機はプライベートジェット?)
- 20周年Anniversary Tour「5×20」のツアーが進行中。
- アニバーサリーツアーの最中に、嵐の活動休止発表。
- 記者会見。
- その会見を楽屋のテレビで見るメンバーの様子。
- 嵐が今までに出した曲、409曲がバーッと映像とともに流れる。
- 5人、それぞれへのインタビュー。(嵐が活動休止になるまでの葛藤などの話)
会見では笑顔、しかしその裏では…
会見では活動休止発表とは思えない和気藹々という雰囲気。
夕方に活動休止という速報を見てショックを受けていたファンたちも、「不仲で解散するわけじゃないんだ。一旦お休みして、きっとまた戻ってきてくれるんだ」と安心しました。
しかし、楽屋でのメンバーの表情を見ていると、あの会見での笑顔は作られたもの、事務所から指示されて演技をしていたのではないかなと思ってしまうほどです。
みんな表情がこわばっていました…。
それから今まさに会見に向かいます、というところの映像もありました。
神妙な面持ちのメンバー達。しかし、「はい、行きましょう!」という号令とともに、みんなが笑顔になり、会見場に入っていきました。みんな、無理して笑顔を作ってくれていたんだ…と知り、あの安心した気持ちが吹っ飛んでしまうようなザワザワした気持ちになりました。
相葉くん「嵐の思い出しかない」
その中でも相葉くんは、「神妙」と言うよりは、ただただ「悲しそうな」表情に見えました。
相葉「人生の殆どを嵐をやってきた相葉雅紀です。振り返ると、嵐の思い出しかないんだよなぁ。その前は単純な学生だった時代、頑張れば思い出せるけど、ほとんどが嵐の思い出しかないから」
相葉さんは、いつもライブが終わると「俺、本当に嵐でよかったよ!」と言って毎回泣くのだといいます。
そんな嵐が大好きな相葉さん、嵐がなくなってしまうことを”一ファン”のように悲しく思っているのかもしれません。
だけど相葉さんがいつも言っていた「この5人に入れて本当に良かった」と言うように、「嵐は5人でなければいけない」と言う強い思いがあるのでしょう。
相葉「誰か1人がいなくなって、4人でやるのは絶対嫌だってみんな言ったもんね」
その思いは他のみんなも同じだったようです。
二宮「もう一度この人生をやりたいですか?」と言われたらやりたくない
二宮「もう一度この人生をやりたいですかって言われたら、僕はもうやりたくないと思っていて。もうそれくらいやり切った人生をもう一回やれっていう…。言葉では考えられないくらいやり切ったんじゃないかな」
二宮さんのこの言葉はとても印象的でした。
自分がもし嵐のようなスーパースターになれたら…あんなビジュアルに生まれることができたなら…女の私でもそんなふうに思ったことがあります。
だけどスーパースターにはスーパースターなりの悩みがきっとあるんですよね。
いろいろなものを我慢して、アイドルである人生を歩み続けてきた5人。
それは素晴らしい時間だったかもしれないけど、もう一度やれと言われたらしんどすぎるほど大変な時間だったのかもしれません。
でも普通はここって「何回生まれ変わっても、俺はまた嵐になりたい」とか言うところ。だけどそんなきれいごと言わないところが、二宮さんらしいなぁと思いました。
大野「辞めたいと思ったのは10何年も前からだから」
大野「会見では2年前くらいからとか言ってるけど、10何年も前くらいからだから…。(泣きそうになる)」
大野くんが番組でいつも「眠い」「早く帰りたい」などと言っているのをギャグだと思っていたけど、多分本当にずっと仕事が辛いと思っていたのかな?
そう考えると、もうすごく長いこと頑張ったのだから、自由にしてあげたいと思ってしまいます。
だけど大野担がこれを聞いたらどんな風に思うんだろう?嵐として楽しそうにやっていた時間、そんな大野さんを好きになった自分、今になって全部嘘だったって否定されているような気持ちになるんじゃないのかな?
そう思うから、ネットでは「見たくなかった」「思い」なんて言う感想が溢れているのかなあと思いました。
櫻井「机を叩いて怒鳴ったこともあるし」
この発言にはかなりびっくりしました。
櫻井「机を叩いて怒鳴ったこともあるし、そんなことしないように努めててきた我々がね」
嵐と言えば“仲が良い“と言うのが1番の魅力。
それをテレビで他の共演者に聞かれたとき
「嵐は本当にいちども喧嘩をしたことがないと思う。だけど喧嘩をしたら終わり」
と言っていたのを覚えています。
「仲が良いからこそしょっちゅう喧嘩をする」と言う関係性もありますが、嵐はそうではなかったんです。
「そんなことしないように努めてきた我々が」と言う櫻井さんの言葉からしても、もちろん全然違う大人5人が集まっているわけですから意見が違うと感じることもあったでしょうが、喧嘩にならないように譲歩したり歩み寄ったりして調整してきた、と言う意味なんだと思います。
みんながみんな、ゆるくてふわっとした優しい感じのメンバーが集まった嵐。(松潤だけは熱くぶつかり合いたいタイプだと思うけど)
だから今までは、そんなに意見をぶつけ合うと言うこともなかったのでしょう。
だけど今回は、かなり話し合いがもめたことがわかります。
櫻井「忘れられない。事務所だったけど、AパターンBパターンCパターンDパターンEパターンの選択肢、活動休止にするか、はたまた解散かみたいなパターンを俺がホワイトボードに書いた時がある。手が震えて書けなかった」
それでも「グループのまとめ役になることが多い」とか「調整すると言う役割が嫌いではない」と語っている櫻井さん。話し合いの司会者のような役割を担当してくれたんですね。
いつも冷静な櫻井さんが、「手が震えてかけなかった」と言っていることから、どれだけ動揺していたかが分かります。
松本「正直、1回ツアーをできないという話になったこともあるし」
結論が出なくて、20周年のアニバーサリーツアーができないかもしれないと言う話にもなったようです。
有終の美
松本「この発想って、日本人なのかなぁ?どっか散り際みたいなの、そういうことを考えるんだよね…」
二宮「有終の美をどれだけ飾れるかっていうのは当然あるけれど」
相葉「その日を迎えたら、ちょっと燃え尽きそうだなぁアハハ(務めて明るく笑う)」
櫻井「ずっと思ってることがあって、灰になろうと思ってる」
二宮「燃え尽き症候群にならないように」
櫻井「燃え尽き症候群になろうとしてる」
二宮「俺みたいな人間はなっちゃうともう戻ってこない、ずっとゲームやってる笑」
これ、対談では無いんですよ?
それぞれ5人が1人ずつインタビューを受けていて、その映像を切り貼りしてつなげていると言う構成なんです。
“燃え尽き症候群“とか、櫻井さんと相葉さんが同じようなことを言っていたり、二宮さんが全く逆のことを言っていたりと、様々な個性が見え見えます。
松本「本当に愛するものを自分の手で」
ここ、シーエムに使われていたセリフで本当にどきっとした。
松潤は、本当にファンのことをいつも1番に考えてくれているイメージがある。
松本「ちょっと過激かもしれないけど、俺は本当に愛するものを自分の手で殺そうとしてるんだと思う。その覚悟を持って1年間走りぬこうということだから。
今自分で言って自分の首が超重くなったんだけど…」
嵐がなくなって、ファンがどれだけ悲しむかをちゃんとわかってる。だけど自らそれを選んだのだと。だからこそ、残された1年間で何ができるか覚悟を持って走り抜こうと言う決意。
それを実際言葉にしてみて、本当に現実なんだと確信して首が重くなったと言う表現。
すごく気持ちが伝わってきます。
恩返しの時間
大野「今はどういう気持ちなんだろうね?うんとねー、恩返ししかないか…」
相葉「やっぱ恩返しする時間なんだろうなって」
松本「自分のためだけじゃなく、今まで応援してくれたファンの人達のために絶対に何が何でも、どんな関係性になってもやらなければいけない」
ライブ中
松本「あの子、どういう気持ちで見てるのかなーとかも思う瞬間がある」
櫻井「どのくらいの思いで、その席に来ることができたのか。どれだけ化粧して、どんな服を着ていこうか、どれだけおめかしして、いつから楽しみにして、その日を迎えて」
いつもいつも、本当にファンのことを考えてくれる嵐。
その中でも、特に大切にしているのが“live“と言う場だといいます。
それは嵐とファンが相互に作り出す“夢の空間“なのだと。
もしかしたら2020年12月31日は、紅白やカウントダウンコンサートに出ずに、ファンと一緒にいられるライブをどこかで開催するのではないか?と予想するファンもいます。
だけど私は、それはちょっと嵐らしくないなぁと思います。
大晦日の夜に、出かけられないような立場の人だって(子供がいる主婦とか)嵐が好きなファンはいっぱいます。
そんな全国の嵐のファンの人に、最後の有終の美を見てもらいたい、そして自分たちの原点である“テレビ“と言う場所で恩返しをしたい、と考えそうな気がするからです。
だから気をてらったことを狙わずに、きっちりと紅白歌合戦で有終の美を飾ってくれるのではないかなと信じています。
今後も、1年間続く嵐のドキュメンタリー「ARASHI’s Diary -Voyage-」を一緒に見届けていきたいと思います。