ニューヨークに住むケイティと一緒に暮らしている犬のマックスのお話です。
幸せに暮らしていた二人でしたが、ある日ケイティは保健所から大きな犬を連れて帰り三人で暮らすことになりますが、マックスは一緒に暮らすことなったデュークと仲良くできずとある事件に巻き込まれてしまいました。
近所に住むペット達は友達のマックスを探す為行動する飼い主のいない間の物語です。
新入りとの出会い
飼い主のケイティとニューヨークの街で仲良く暮らしてる犬のマックスがこの物語の主人公です。
幸せな日々を過ごしていますが、マックスが嫌いなことが一つだけ、それは大好きなケイティが毎日決まった時間になると出かけてしまうことでした。
近所のペット達は飼い主がいない間に各々好きなことをして一日を過ごしますが、マックスだけは玄関の前でケイティの帰りを待っているのです。
そんなある日、ケイティの帰りを待っていたマックスでしたがいつもと違う気配に気付きケイティのほかに誰かいるとすぐにわかりました。
なんとそれはマックスよりも大きな体と長い毛をまとった犬がケイティと一緒に家に帰ってきたのです。
その犬はデュークと呼ばれ、ケイティが保健所から引き取った犬でした。
身体に合ったようなでかい態度、自分の寝床も餌もデュークに盗られてしまったマックスはとうとうケイティに怒りを訴えましたが彼女にマックスの気持ちは分かることはありませんでした。
悪だくみと事件
マックスはデュークのせいで自分の居場所がなくなるのではないかと不安に感じていました。
そこでマックスはデュークが家の中をよく知らないことをいいことに家の中を散らかし始め、そうすればケイティはそれがデュークのせいだと勘違いをするはずだと企んだのです。
マックスの罠にハマってしまったデューク、二人の立場が逆転した後に事件が起きました。
それは二人は公園に散歩しに出かけ、気分が良いマックスはデュークに枝を取ってくるよう言いました。そこでデュークは茂みからマックスを呼ぶと、突然マックスの紐を加えて公園を飛び出し街中を走り回ります。
路地裏に着いたところで彼の紐を離し、デュークはマックスを置き去りにしようとしますが、怪しい猫がどんどん増えていき逃げ場をなくてしまったのです。
そしてそんな時に彼らの前に保健所の人間が現れ、保健所のトラックに捕まってしまいました。
かわいいうさぎにご注意を
捕まってしまったマックスとデューク、逃げるにしても自力では檻をどうすることもなくなす術がありませんでした。
しかし暫くするとトラックの運転が急に荒くなり始め、二人の檻の前には白くてフワフワした毛並みのうさぎが入り込んでいて、そのうさぎはなんと人参で檻の鍵を作り始め捕まっていた犬を檻から出してあげたのです。
白いうさぎは元々人間に飼われていた元ペットだと言いました、元ペット達を集めたペット軍団のリーダー的存在になるスノーボール。
トラックを強奪する時も、保健所の人間に上目遣いでかわいらしい姿を見せつけて油断させ、かわいい姿からは想像ができない荒々しい姿で保健所の人間を倒し、仲間のペットを救い出すことに成功しました。
スノーボールは元々マジシャンに飼われていましたが、飼い主がマジシャンを辞めると同時にスノーボールは捨てられてしまいました。
そんな悲しい過去を持つスノーボールは、地下深くにアジトを作り元ペットだった動物達を集め一緒に暮らしていたのです。
悲しい過去を持ちながら、仲間想いでもあるスノーボール。
見た目も愛嬌たっぷりなので好きにならない人はいないでしょう。
大切な仲間の為に
マックスとデュークはその場を乗り切る為にスノーボールのアジトに行きました。
自分達は飼い主を倒した元ペットだと嘘を話してしまい、そんな二人に気をよくしたスノーボールは二人を仲間に迎え入れようと儀式を受けることを話したのです。その儀式というのは大蛇の一噛みを受けることでした。
二人は大蛇の鋭い牙を前に恐怖に震えていましたが、噛まれるかもしれないその時に二人が元ではなくペットだということがバレてしまいます。
騙されたスノーボールは激怒し二人を捕まえろと軍団達が襲い掛かってきました。
大蛇の攻撃をかわした際に天井が崩れ、そのがれきが大蛇の上に落ちてしまい大蛇は死んでしまったのです。
スノーボールは大事な仲間の死を嘆き、更なる怒りをマックスとデュークに向けましたが見た目がかわいいので、怒ってもかわいいと思った人は大勢いたでしょう。
命からがら脱出した二人でしたが、街ではマックスとデュークがいないことで近所のペット達が二人を探していたのです。
ポメラニアンのギジェットはアパートの屋上で鷹のタイベリアスと出会い、マックスを探してほしいとギジェットは取引を持ち掛け、マックスを探す代わりにタイベリアスの親友になるというのを条件に出しました。
その条件に喜んだタイベリアスはすぐにマックスを探しに空に飛び立ってくれます。
家に帰ろう
マックスとデュークは昔デュークが住んでいた家まで来ていました。
ある日迷子になってしまったデュークは保健所に連れて行かれる寸前でケイティに拾われたのだとマックスに話し自分が以前住んでいた家を訪れますが、そこには知らない家族とペットが一緒に住んでいて、デュークの飼い主はもう居なかったのです。
二人はその場を離れようとしますが、なんとまた保健所の人間に見つかってしまいデュークだけが連れて行かれてしまいました。
以前のマックスならケイティとまた二人で暮らせることを優先してデュークを追いかけなかったと思いますが、一緒にいる内にマックスの中でのデュークの存在は大きくなっていたのです。
マックスはデュークを助ける為にトラックを追いかけます。
動物の運転には気を付けよう
スノーボールはトラックを追いかけているマックスを見つけ捕まえようとしますが、今度はペット軍団のメンバーが保健所の人間に連れ去られしまいました。
そこでマックスとスノーボールは仲間を取り戻したいという同じ気持ちから手を組むことにしたのです。
まさか追いかける方法がバスを運転するうさぎと犬、誰もどう追いかけるかは想像していなかったシーンでした。
スノーボールはマックスがアクセルを担当していることもあり、前方を確認したスノーボールは「ぶつかるぞ」と一言マックスに伝えて自分はシートベルトをつけるというちゃっかりした姿が見られました。
暴走したバスの影響でバスは横転してしまい、デューク達が乗っているトラックは橋から落ちて工事中の足場で運良く引っかかっていますが落ちるのも時間の問題です。
マックスは気絶したスノーボールを銜えてトラックに向かいますが、合流したペット達はそれを見て誤解してしまい、マックスが説明しようとするも聞いてはくれません。
そこへギジェットが現れてマックスに加勢してくれたのです。
この時のスノーボールはだらんとした状態でマックスに加えられていたのでそれもかわいいかったです。
ペット達の壮絶な一日のラスト
海に落ちてしまったトラック、力が及ばず諦めかけたその時でした。
目を覚ましたスノーボールが泳いで鍵を持ってきてくれたのです。
うさぎが泳げるかはわかりませんが、彼のお陰でデュークを救い出すことが出来ました。
スノーボール自身、自分がしたことを称賛していて「スーパーヒーロー」と自分で言っています。
皆で車に乗ってアパートに帰りますが、スノーボールは人類を滅ぼそうとペット軍団にそう告げますがすぐ傍で女の子が彼らを見つけました。
マンホールから逃げ出しますが、スノーボールだけ置いて行かれてしまい女の子に拾われたのです。
ここからスノーボールの新しい生活が楽しみになりますね。
そしてマックスとデュークは二人で同じ家へと戻り、そのタイミングでケイティも帰ってきました。
二人は忘れてしまっているようですがケイティの部屋は荒れたまま、大好きなケイティが帰ってきたことに夢中になっています。
二人にとって長い長い一日が終わったのでした。
感想
先ず最初にお伝えしたいのはスノーボールがものすごくかわいいということです。
一見とてもかわいいうさぎですが、少々口が悪くおっかない印象は受けますが捨てられてしまったという悲しい過去を持ち、仲間意識が高いところはギャップですね。
女の子がスノーボールを拾って連れて帰っていますが、次回作では新しい生活をスタートしたスノーボールの姿がたくさん見れることを期待しています。
ただ、動物が題材になった作品でリアルに感じたのは捨てられた動物達と保健所の人の姿でした。
一緒に暮らしたペットを自分達の勝手な都合で捨てる人がいますがそのペット達の末路は野良か保健所行き、この映画では今現在の動物との暮らしについて見つめ直すきっかけになるのではないかと思いました。