スポンサーリンク

ハラスメントゲームスペシャル2020のネタバレあらすじと感想

連続ドラマ

ドラマ「ハラスメントゲームスペシャル2020」は、2020年1月10日に放送されました。
 
 
物語の舞台となる「マルオースーパーみなとみらい店」で、「ある闇」に辿り着く。元凶は 店長か? 副店長か? 店員か?本当の黒幕は誰?
 
 
予想不可能な「波乱」のラストが待っていました。
 
 
この記事では、「ハラスメントゲームスペシャル2020」のネタバレあらすじと感想について、お伝えいたします。

スポンサーリンク

ハラスメントゲームスペシャル2020のネタバレあらすじ

人食いザメ

秋津渉は、現在マルオスーパー函館店店長。ある日突然、東京本社にいる社長の脇田治夫から電話が入り、社の存亡に関わる緊急事態を収拾するため、辞令を受けてしまう。

問題が起こったのは、横浜のみなとみらい店。秋津は、社長室付コンプライアンス室臨時特任社員として、現場に至急向かうように指示を受ける。

到着早々、クレーマーと思われる女性客を丸め込む秋津。自己紹介もそこそこに、店長の梶川雅男と副店長の中村一に事情を聞く。

その内容とは、入社4年目の女性社員の加納初美が店舗の建物から投身自殺をしようとした。幸いにも、命に別状はなく、現在治療のため、入院中とのこと。

加納が自殺を図った原因は、副店長の中村から受けたパワハラによるものらしく、残業時間は月40時間にのぼるという。

秋津は、本社に戻り、古巣であるコンプライアンス室の高村真琴と顧問弁護士の矢澤光太郎と協力し、社長に記者会見を行うよう提言する。

これは、東京労働局・過重労働撲滅特別対策班、いわゆる「カトク」の動き出す前に牽制する意味がある。

そんななか、なぜかカトクが立ち入り調査にみなとみらい店にやってきてしまう。大手企業の取り締まりに定評のある、「人食いザメ」の異名もある鮫島冴子がその他Gメンたちと現れる。

秋津は、鮫島が立ち入り調査に踏み切った動機を不審に思い、高村に入院している加納に話を聞きに行かせる。

鮫島は、立ち入り調査が終わると、副店長の中村を個別調査のため、労基署へ同行させるのだった。

心と心の問題

高村は、加納になんとか面会をし、労基署から鮫島が記者会見前に、訪れたことを聞く。だが、そのときには具体的なことは何も言わずに、相槌をしただけだと言う。

ということは、カトクが立ち入り調査に踏み切る前に何者か、内部の者からタレコミのあった可能性がある。

そんななか、マルオホールディングス本社に労基署より、是正勧告の通知が行われてしまう。

立ち入り調査の結果、労基法の違反が確認され、それを所定期日までに改善した体制をとらなければならない。

これを受け、本社での騒ぎも次第に大きくなる。そして、問題の発端でもある中村が、辞表を提出したという連絡が秋津のところに入る。

秋津は、鮫島に立ち入り調査の再調査を直訴する。鮫島は、その必要はないと一旦断るが、「ハラスメントは、心と心の問題だ」と言う秋津の熱意に押され、再調査を引き受けることになる。

再調査は、職員、パート全員からの聞き取りを行うというもの。このとき、鮫島は退院直前の加納のもとを訪れ、再度パワハラにあったのか、改めて聞き取りを行う。

ここで、新たな事実が発覚する。実は、パワハラを受けたという加納の証言は、虚偽であるというのである。

自殺の原因は、加納と不倫関係にあった梶川から別れ話をされたからであり、40時間労働も、決して中村に無理強いされたものではなかった。

サトキシン酸化デンプン

事態は、真相が究明され、解決したかに見えた。秋津は、本社での任務を終え、函館に戻ろうとしていた。

そのとき、鮫島から秋津のスマホに電話が入る。

鮫島が言うには、みなとみらい店で独自に仕入れているうどん麺に賞味期限を延ばし、日本での試用が禁止されているサトキシン酸化デンプンが使われているのではないか、というのである。

鮫島のいるカトクに内部告発があった件と、関連がある踏んだ秋津は、みなとみらい店の商品の成分を調べてみる。

すると、鮫島の読み通り、禁止されているはずのサトキシン酸化デンプンが検出された。

時を同じくして、秋津に高村から電話が入る。開店前のみなとみらい店に中村が立て籠もっているという。

秋津は、店に立て籠もっている中村と話をするために、通風口から店内に入る。

そして、梶川を搬入口から屋内に入れ、何がしたかったのか、梶川に何を言いたいのかを中村に聞いてみる。

中村曰く、「本当のことを話してほしい」とのこと。梶川がなんのことかわからないと、とぼけていると、そこに退院したばかりの加納が現れる。

加納は「私が話してもいいですか?」と言ってうどん麺のことを語りだす。

実は、このうどんにサドキシン酸化デンプンが入っていたことは、いち早く梶川は気づいていた。

仕入れ先を変えようとしたところ、先方からマージンの支払いを申し出られ、それを梶川は着服したのだった。

加納は、梶川から別れ話をされ、思わず別れるなら着服した金をくれ、くれないとうどんのことを公表すると脅したという。

その後、二人は揉み合いになり、加納は屋上から自殺を図ったことになってしまっていたのだった。

スポンサーリンク

ハラスメントゲームスペシャル2020の感想

主人公秋津が今回立ち向かった事案は、昨今ニュースでも実際にあるであろう、パワハラによる自殺未遂の案件である。

ここ最近は、働き方改革とはよく聞くが、「カトク」のような特殊な部門があるのは、さすがに知らなかった。

ブラック企業という言葉も一般化してきている。だが、表に出てくるのはおそらく氷山の一角だろうし、報道されていること全てを鵜呑みにすべきではないと思った。

実際、今回のエピソードで取り上げたものも、実はパワハラではなく、不倫がらみの男女の関係のもつれと、不祥事の隠蔽が重なったものであった。

これは、やはり秋津の言う「心と心の問題」であり、いかに繊細でデリケートな問題であるかがわかった。

物語自体は、フィクションであるが、現実問題として十分に起こり得るものだと思う。

そもそもこのドラマは、テレビ東京で2018年に放送されたスペシャル版である。個人的には、初めて視聴したが、改めて過去作品も見てみたくなった。

放送当時と1年くらい経っているが、それが今回スペシャル版を見て、遡るのもまたそれはそれで、今の社会情勢などと相まって、楽しく鑑賞できるのではないかと思う。

正直、社長と秋津の間に過去どのようなことがあったのかが、一番気になるところではあるが。

これも、今の見逃し配信サービスの普及で、ひとつのドラマの楽しみ方になっていると思う。

タイトルとURLをコピーしました